2009年6月20日、名古屋駅前のミッドランドホールで「なごや環境大学」の講座、『おかいもの革命!第1回環境スペシャリストに聞く!エコで美味しい暮らし方』が行われました。これは、JST(科学技術振興機構)プロジェクト『名古屋発!低炭素型買い物・販売・生産システムの実現』のイベントとしての側面も持つものです。

約200人が参加した、なごや環境大学と科学技術振興機構の共同講座
最初に、国立環境研究所の江守正多さんが『なぜ今低炭素な暮らしなの?』というタイトルで講演。科学的な根拠を示しながら、地球温暖化はなぜ起こるのかや、なぜ低炭素な暮らしをしなくてはならないのかを、専門用語を極力使わずわかりやすく解説しました。参加者は20~50代の女性が半数以上をしめていましたが、江守さんは「科学的な話は嫌いじゃないという方?」と呼びかけるなど参加者の反応をみながら話を展開。端整なルックスともあいまって科学的な話でありながらも、とても親しみやすい内容でした。
江守さんは、今後、二酸化炭素の排出量を半分以下に減らすために必要なこととして、『心技体』の3点をあげました。
・心(心がけ)・・・もったいない、足るを知る
・技(技術)・・・省エネ技術、自然エネ技術
・体(体系)・・・社会のしくみ、まちづくり
質疑応答も、江守さんが地球環境に興味を持った理由や、研究のためのスーパーコンピューター『地球シュミレーター』について、さらには「会場の冷房の温度設定が低すぎるのでは?」など、参加者らの環境意識の高さをうかがわせるものでした。
後半は、タレントで野菜ソムリエの長谷川理恵さんが登場。野菜ソムリエの肩書きを持つ長谷川さんですが、昔は野菜が嫌いだったという驚きのエピソードも披露しました。
野菜を選ぶポイントとして、「とにかくずっと見ていれば良い野菜はわかる」ということや、お店をはしごして種類ごとに一番よいお店で買うなど、こだわりのお買い物方法などが語られました。トークセッション形式で進行し、参加者向けクイズが行われるなどエンターテイメント性も高く、楽しくてためになる、満足度の高いイベント構成でした。クイズでは、循環型で栽培された野菜セット(スーパー・アピタ提供)のプレゼントもありました。長谷川さんからは、「自分にやさしい、体にやさしいライフスタイルを考えると、自然に環境や地球にやさしいライフスタイルになります」というメッセージが送られました。
イベントの最後に、椙山女学園大学教授の東珠実さんが、「商品選びは人気投票。投票されたものが商品として市場に残っていくので、商品選びをおかいもの革命のきっかけにして欲しい」と呼びかけました。
主催者を代表し日本福祉大学の千頭聡教授は、「メーカーが何を作るのかは消費者の選択次第。プロジェクト名の『低炭素型買い物・販売・生産システム』の順番にもこだわりがあり、まずはお買い物を起点としてシステムの変革をしていきたい」と語りました。
秋にかけて続く「お買いもの革命!~なごや発!低炭素型社会に向けて~」の第1回目のイベントとして、プロジェクトのめざすものがわかりやすく表現されたよいイベントだったと思います。
(宮島博史)























