お母さんに連れられて登園した子どもたちが、「きょうのおきゅうしょく、なぁに?」とのぞいていきます。
いりなか保育園(名古屋市昭和区滝川町)は、産休明けの0歳児から年長クラスの6歳児までが通う中規模園。
マンションが増え転勤族も多く暮らすこの地域で、園児はもとより、地域の子育てを応援する取り組みも積極的に行っている、アットホームな雰囲気の保育園です。
この献立は、カジキの南蛮焼き、しらす和え、煮豆、ご飯と味噌汁。
和食中心、だしを効かせたうす味で、1汁2~3菜の給食約70人分を3人の先生が作っています。
子どもたちの人気メニューをうかがうと、カレーやメンチカツといった、いかにも子どもが好きそうな料理に並んで、切干大根、高野豆腐の含め煮、と答えが返ってきました。
「園ではたくさん一度に作りますから、家庭でつくるものよりだしが出て、煮物がおいしくなるのでしょうね」
「以前アンケートをとったら、乾物は家庭では取り入れにくい食材になっているようだったので、給食になるべく使うようにしています」
ふっくらと煮上がった金時豆を盛り付けながら、先生が教えてくれました。
カレーはルゥから手づくりされており、メンチカツには野菜がたっぷり入って、そのひと手間・ひと工夫を、子どもたちの舌がしっかりと受け止めているのだなと感じます。
11時を過ぎると、0・1歳児のクラスから順に配膳が始まります。
一人ひとりの離乳食の進み具合を考慮して、刻んだり、つぶしたり。アレルギーのある子の分は、除去食や別メニューにするほか、宗教上の配慮もあり、きめ細かく対応しています。
年長クラスで当番さんが配膳を始めたころ、年少クラスからは「お汁、まだある?」「お魚は?」と、おかわりのリクエストが行き交い、あっという間に空っぽになったお皿が給食室に返ってきます。
「作ったと思ったら、すぐ返ってきちゃう!」
先生方は苦笑しつつも、嬉しそう。おいしく食べてくれた証拠です。
食材は国産・地元産で、無添加・無農薬に近いものをと意識して仕入れており、野菜や魚は、地域の個人店から直接配達してもらっています。
おやつも毎日、先生方の手づくり。アレルギーに配慮して乳製品を使わず、豆乳とココアで作ったクリームをはさんだ「ココアサンド」は大人気メニューです。
忙しい調理の合間を縫って、先生が笹の葉をとりだし、笹舟を折りはじめました。
「七夕の日の給食に使えないかと思って・・・」
「これにさくらんぼを乗せたらどうかな?」
七夕の日の、子どもたちの笑顔が楽しみです。

いりなか保育園で使用している食材が、廊下に掲示してありました。行き届いた配慮に、保護者たちも安心です。
(脇坂由紀香)























