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「あゆち思想」から生まれた名古屋のまちづくり - 童門冬二さん講演
(2008年11月29日 09:00)

歴史の中から現代に通ずる素材を探して書いている作家の童門冬二(どうもんふゆじ)さんの講演会が、2008年11月24日(月・振替休日)名古屋市中区金山の名古屋都市センターで行われた。

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キャンセル待ちが出るほど人気の講演会でした

名古屋城と堀川が名古屋のまちづくりに果たした役割をテーマに、信長、秀吉、家康と3人の天下人が輩出された背景や江戸城とは異なる名古屋城築城の意味について語った。

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童門冬二さん

名古屋城と堀川を作ったのは初代尾張藩主徳川義直ではなく徳川家康であり、そのお城の名は蓬左城(ほうさじょう)と名付けられた。熱田神宮は蓬莱宮と呼ばれ、その左に位置するお城という意味。蓬莱とは理想郷のことで熱田神宮を指し、古くからこの地方に伝わる「あゆち思想」の拠り所である。万葉集にも読まれている「あゆち」。あゆちとは「あゆの風」つまり「海から吹いてくる幸福の風」という意味で愛知県の語源になっている。そして日本の四つ辻にある尾張はその風を受け止める場所であり、信長はこのあゆち思想を日本全国に吹かせたいと考えていた。

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戦乱の世を早く終わらせ、平和の世界を築くため、まず信長が天下人として出て、秀吉が受け継ぎ、家康が完成させた。物流ルートとして作られた堀川、碁盤目状の城下町、名古屋こそ平和の理想を宣言する拠点だった。童門さんのあゆち思想から見た名古屋のまちづくりは、私たちに新しい視点を与えてくれた。

(文:日本文化を守る会・武家の里 石浦薫 / 写真:伊藤剛)

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